世界的美術館でさえ、定期的に無料開放するアートな街・ニューヨーク
ニューヨークでの観光といえば美術館めぐりが楽しみだという方も多いと思いますが、実は誰もが知る世界的な美術館を含めた数多くの施設で、定期的に無料開放を行っているってご存知でしたか?
アートの街という一面も持つニューヨークのお得な楽しみ方を、NY在住のりばてぃさんが自身のメルマガ『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』で紹介しています
ニューヨークの魅力の1つ、アート
ニューヨークの魅力は数えきれないが、やっぱり最大の魅力の1つと言えるのは、街角に漂う独特なクリエイティブな雰囲気だろう。
その辺を歩いている普通の人々も、世界各地から多種多様の文化や価値観やライフスタイルを持つ様々な人種や民族が集まっているだけあって、個性豊かで魅力的。いろいろな人がいる。
そういえば、この間、ちらほらと雪が降り出してきたときに、ミッドタウンのとあるホテルの前を歩いていたら、ふと目があった女性が、
「これが雪なの!?」(Is this snow?)
と目をキラキラと輝かせ、30代くらいの身なりの良いインド系の女性が聞いてきた。
「そうですよ。これは雪です」(Yes, this is snow)
と応えると、その女性は生まれてはじめて自分の目で雪を見たそうで、滞在しているホテルの部屋から思わず慌てて飛び出してきたのだそうだ。
「せっかくだから、この雪を楽しむために少しお散歩にいくわ」
と言って、傘も持たずに歩いていった。
同じことが続いているように感じる日常生活のワンシーンでも、視点を変えると「生まれて初めて」の特別な出来事になったり、生涯忘れない素敵な思い出になることがある。
多種多様の文化や価値観やライフスタイルを持つ人々が住み、訪れるニューヨークには、それだけ多くの視点が存在し、自分一人では想像もできないような光景を見せてくれたりもする。
そんなわけでニューヨークは「多様性の街」なんて呼ばれたりもするのだ。
そんな「多様性の街」ニューヨークに溢れる、多種多様な様々な視点を楽しみながら感じられる方法の1つが、アートだろう。
ニューヨークには、世界3大美術館の1つにも数えられるメトロポリタン美術館の他、挙げきれないほどの世界的に有名な美術館が存在する。
メトロポリタン美術館のあるセントラルパーク横の2キロ弱ほどの5番街は、ミュージアム・マイル(ミュージアム通り)と呼ばれていたりもする。
いくつもミュージアムが立ち並び、年に1度、6月ごろにはミュージアム・マイル・フェスティバルが開催され、それらのミュージアムが無料開放され、アーティスティックなアクティビティも催されたりするのだ。
ところでミュージアムが無料開放されるのは、ミュージアム・マイルフェスティバルだけではない。
ニューヨークにある美術館・博物館の多くは、週に1度、あるいは月に1度などの頻度で無料になったり、希望の金額を払って入れる日や時間帯がある。
例えば、有名な例を挙げるとミッドタウンにあるニューヨーク近代美術館(New York Modern Museum、略してMoMA)は毎週金曜日、夕方4時から無料開放されている。
ちなみに、無料開放のためについているスポンサー企業は日本のユニクロ。
MoMAがある53丁目と52丁目の間の5番街には、ユニクロの超巨大旗艦店もあるので、ついでに立ち寄ってみると楽しいかも。